総合技術部では、Okinawa Christian School InternationalのScience Club教員からの依頼を受け、琉球大学における研究活動への高校生の参加受け入れを合計3日間の日程で行いました。
【2月17日】
研究基盤統括センターにて、コーヒーノキに含まれるミネラル含量の測定方法やその原理について、泉水職員(機器分析グループ)から紹介し、初めて見る専門機器に喜びつつノートをとる姿が見られました。
午後はフィールド技術グループの派遣先に移動し、新垣、髙津職員(フィールド技術グループ)と共に試験栽培されているコーヒーノキから果実を収穫し、重量を測定した後生豆を取り出して乾燥する作業を行いました。
「コーヒーを飲むのは好きだけど樹をみて果実を収穫するのは初めて」との言葉もあり、コーヒーの精選加工について知ってもらう良い機会となりました。


【2月18日】
植物体や土壌に含まれる炭素と窒素の測定法について玉城職員(環境安全管理グループ)から学び、植物の成長と炭素や窒素の関係などについて学んだ後、コーヒーノキの樹高測定や葉色の測定を伊敷職員(フィールド技術グループ)と行って貰いました。


【3月31日】
農学部にて大江職員(食とヘルスケアグループ)が講師となり、食品の美味しさを人がどう感じるかについて話し合いながら、コーヒーの香りの組成について学んでもらいました。
また、コーヒーに含まれている香り成分を実際に嗅ぎ、個々の成分のにおいとその集合体としてのコーヒーの香りの違いに驚いている姿が見られました。
今回の体験を通して、普段飲んでいるコーヒーがどのような過程で加工されて消費者へ届いているか、植物の栽培に必要なミネラル等はどのように測定されているか、コーヒーの特徴的な香りがどのような成分から成り立っているかなど幅広い研究分野に触れてもらい、多角的な視点で考えてもらえたかと思います。
更に、携わった技術職員にとっても瑞々しい感性や質問に接して考えるといった、新鮮な体験となりました。
