東工大TCカレッジにて総合技術部(琉大iTec)から2名がTM(テクニカルマスター)に認定されました

 令和6年3月11日、総合技術部の古謝と名嘉(秀)が東京工業大学TCカレッジにおけるTM(テクニカルマスター)に認定されましたのでそのご報告をさせて頂きます。

まず、TCカレッジとは東京工業大学が主催する称号制度とカリキュラム郡のことであり、その目的を高い技術力・研究企画力を持つ高度人財養成と定めています。対象は東工大に留まらず全国の大学や研究機関の職員としており、本学からも令和4年4月より2名、令和5年より1名が在籍しています。称号は2年分のカリキュラムを修めたTM(テクニカルマスター)とTMかつ論文を発表したTC(テクニカルコンダクター)の2つがあり、このうち前者に今回2名が認定されたという話題になっております。

2名のうち名嘉(秀)は、マネジメントTCコースを選択しました。そこではマネジメント知識の座学から始まり、研究基盤EXPOといった大型イベントの運営、各種研究機関や企業の視察とトップインタビュー、各大学の設備マスタープランについてのディカッションを経て、大学におけるマネジメントとはどういうものかを知る経験を積んできました。

古謝は、構造解析TCコースを選択し、X線回折を中心に単位習得しました。装置の飛躍的な進歩により構造解析はますます身近になったものの、良質なデータを追求するためには、測定手技や原理の理解は欠かすことができません。一方、琉球大学のような遠隔地でこのような技術を学ぶ機会はほとんど限られていました。TCカレッジの各カリキュラムは地方大学の技術職員の悩みに応えるように、オンラインと現地のいずれかを原則選択しながら受講することができる体制になっており、日常業務と両立しながら学ぶことができました。

TM認定されたことで、国内トップレベルの機関が認める高度専門人財の一員としての役割を果たしていく使命を得ました。例えば本学において、全国の大学と比べて機器や技術のうちどの分野が充足しどの分野が足りないかを判断する基準を得ましたので、改善に活かすことができます。実際に高い技術を修得できましたので、ロールモデルとして技術啓蒙を行い本学技術力のボトムアップに貢献できます。また、他大学の優れた技術者との繋がりも増えており、困りごとがあれば相談できる土台ができ、最新の情報も取得しやすい環境が整いました。

この成長の機会を活かすために様々なご支援をして頂いた琉球大学コアファシリティ事業推進委員会、工学部、研究基盤統括センター、総合技術部の皆様にはこの場を借りて御礼申し曲げます。今後の業務への邁進を持って返礼とさせて頂きます。