「親子で遊ぼう!女技の夏休み子どもサイエンス2024」開催しました

 令和6年8月2日に「親子で遊ぼう!女技の夏休み子どもサイエンス2024」(主催:大阪大学部局横断型女性技術職員ネットワーク)が開催され、本学も50周年記念館をオンサイト会場として参加しました。この企画は、大阪大学を中心とする全国の女性技術職員が部局を越えて互いに協力し、研究支援や地域貢献活動に取り組むもので、毎年夏休みの時期に小学3~4年生を対象とした科学実験を開催しています。今年のテーマは「~科学者になろう!~高吸水性樹脂を使った実験」で、実験結果の予想から実験レポートの作成・発表までを行い、科学者の研究活動を体験するものでした。全国から9校の大学・専門学校がオンラインまたはオンサイトでスタッフとして参加し、イベントに参加した親子は74組でした。そのうち、琉球大学の会場では16組の親子の参加があり、本学のスタッフとして総合技術部から15名、教務職員1名が参加しました。

 イベント当日は全国の各会場とオンラインで繋がりながら実験を行いました。参加した子ども達は白衣を着用し、2種類の高吸水性樹脂を用いて、結果を予測しながら樹脂の目視や水を加えた場合の樹脂の様子を観察しました。さらに水を吸った高吸水性樹脂を2つに分けて塩と砂糖を加え、それぞれどう変化するかの予測と観察を行いました。各自実験ノートに予測と結果を真剣な表情で書き留めている様子がとても印象的でした。また樹脂が変化した際には歓声をあげて親子一緒に楽しんでいる様子が伺えました。実験ごとにスライドを用いた解説を行い、実験の予測・観察・考察といった研究の流れを体感できる良い機会になったかと思います。実験後にはオンラインで各会場から研究発表を行ったほか、技術職員のお仕事紹介とインタビューなどを経てオンラインは終了となりました。

高吸水性樹脂を使った実験の様子

 その後は希望者に対し学内の施設案内として、琉球大学博物館の風樹館の見学を行いました。施設には主に琉球列島で収集された約17万点の自然系・文化系展示物があり、参加者は昆虫やイリオモテヤマネコなどの様々な標本や、生きたハブなどを観察しました。また自然学習の場として施設の外に併設されているビオトープ見本園にて、チョウや水生生物を探して捕獲に挑戦するなど自然を満喫して、イベント終了となりました。 夏休み子どもサイエンスには琉球大学としては2021年から参加しておりますが、今年は総合技術部として初めての参加となり、当初3名だったスタッフも今年は15名と過去最高の人数となりました。メンバーも農学系や栄養士、医学・保健系や理学・分析系など普段は異なる職場に派遣されている多種多様な専門分野の技術職員が一堂に会して交流し、実験の流れや会場設営、運営方法に至るまで意見を出し合って役割分担し、イベントを成功させたことは参加した職員にとって良い機会となりました。

風樹館・ビオトープでの自然観察